フォトエッセイ

2011年7月15日 (金)

「命日」 或る夏の日

 

 

      「おかーちゃん これ好きやったんやー」

      きんつばを写真たての前に並べながら彼女はつぶやいた

      悲しげながらも どこか微笑んだ表情でたんたんと写真と語らっている。

 

      あれから何年経つのだろう

      私の記憶がうっすら紐解かれる

 

 

     Ketu         

      「命日」 

 

 

   毎年夏になると 私たちは九州に旅立っていた

   何故かいつも雲ひとつないよく晴れた日だった

   

   空港に降り立つと予約していたレンタカーに乗りなれない街を走った

   目的地まで約120キロの道のりだ 

   お気に入りのCDをデッキに入れ狭い空間を音で満たした

   私にとって運転は苦ではなく好きな音楽で充たしてくれる快適な空間であった

   車は少なく彼女もお菓子を頬張りながらドライブを楽しんだ

 

   2時間ほど走っただろうか   

   潮の香りが漂ってきた

   もうすぐフェリー乗り場だ

   島へ渡るほんの20分の船旅だ。

   しかし 気持ちいいくらい良く晴れた日だ

 

    Ketu

                                            (↑無修正画像↑)   

 

 

   船内でしばし休息をとった私は再び車に戻った

   船を降りればあと少しの距離だ

   私は大好きな海岸線をひた走った

   

   彼女の母がなくなり一年が経った

   まだまだ彼女は強がって生きているように私の目には写る

   まだまだ まだまだ・・・ 。 

   行き先は彼女が生まれ育った地

   彼女の母が眠っている地だ

   私は初めてこの地にやって来た

   まだ夫婦ではない私がこの場にいるのが何とも不思議でぎこちなかった

   お坊さんにはなんて話そうか」 などと考えていた

   彼女は鼻唄まじりで相変わらずお菓子を頬張っていた

 

   海岸線がドン詰まりをむかえ少し小高い場所に上った

   「ここ」

   彼女がお菓子を置いた

    車を降りると強い日差しが私を照らした

    空は雲ひとつなく青につつまれ

    蝉の声だけが耳にやきつく

    今着た道を振り返ってみると海がキラメイてみえた

    「あそこで泳ごう」  そー思った。

 

   50段程の階段を昇り細い路地を歩くと玄関に着いた

    

    胸の鼓動は高ぶっていた

    意を決し私が扉を叩いた

    

   「よぉーお越しなさった」 

   私の不安とは裏腹に優しい笑顔が出迎えてくれた

   私たちは木の香り漂う廊下を渡り本堂に通された

   分厚い座布団を出され「足は崩しなさって」と声をかけてくれた

   「涼しいね」  

   本堂の窓を開けるとそよ風が吹き抜けた

   壁に目をやると彼女の母の名前があった

   寄付 「OOO円也」 こう記されていた

 

   読経がはじまる

   私は慣れぬ正座に顔を歪めた

   

   ふと彼女に目をやると

   

   泣いていた。

   流れる涙をぬぐおうともせず ただ泣いていた

   しっかりと目を見開き 前をみて

   ただ 涙を流していた。

   そんな彼女を私はみていられず、しびれきった足をきつく抓った

   ・・声もかけずに。 

   私はただただ見守った     

   色んな思いが涙となって流れていくのだろう 

   泣くだけ泣いたら

   きっと彼女はケロっとしてんだから  ・・きっと

   そんな素直に涙を流せる彼女がうらやましくも愛おしくもあった

   

   そんな想いの中

   私はしびれきった足をただツネっていた

   涙がこぼれないように

 

   読経が終わり彼女にも笑顔が戻った

   「ミーンミンミンミンミー」

   急に蝉の合唱がはじまった

   彼女の笑顔を祝ってるのだろか・・

   彼女の生まれ育ったこの場所で 

 

 

| | コメント (22) | トラックバック (0)

2011年6月 9日 (木)

花のちから

 

 

今日知人が満面の笑みをうかべ私に こう 言った。 

彼女は花束をかかえたまま楽しそうに私に語り続けた。

話した事・・・? ただ、彼女の楽しそうな顔だけが脳裏に刻まれた。 

 

  Kero1               

                

               女のひとってな~んであんなに 花 が好きなんだろう ・・・ナゾ!?

               オリなんて花束もらっても、きっときっと・・

                「花よりだんご」やな..やっぱし。

               でもそんな表現があるくらい女の人って花がすきなんだろうに

                花を見た瞬間の彼女・・・

                彼女のほころんだ口からでるひとことひと言・・

                朝とは別人のよ~な にやけた顔・・・

                  ・・う~んn 花のすごさをかんじる だ~ね。。

 

 

    オリも花は嫌いじゃないけど花束よりも(一輪)の花にカスミソウってほが惹かれるな

      一途やな。。うん一途

 Hana2

 

            彼女しかりうちん母もそうだ・・

            こん年になって(いくつだ??)ここ数年母に花を贈ってる・・・(  ̄^ ̄)

            マザコンと呼べる程のオリではなく、年に数回顔をだすて~ど

            たまにかえると眉間にシワをよせ

    腰が痛いだに~ 腕が曲がらんだに~ 階段が辛いだに~ と・・・ぐちるぐちる・・

              ・・(オリん顔がみのもんたに見えるかはなぞ (古ッ

 

   

           そんな母がある年おんなになった。

           そう、目の前には花束を持ったオリ。

           オリと話す母は今日の彼女そのものだった。

           愚痴もすっとんで、よーしゃべることしゃべること。

           「ありがとう」なんてことは言わーせんが、            

           楽しそうにしゃべる母の顔に なんとも伝わってくるものを感じた。

 

 

 

           母の誕生日・・・ははのひ

            そん年からオリは毎年花を贈っている。

 

 

               花のちから・・・・・     うん?

 

 

 

 

 

プチッと_ _ _よろぴこ_/\○_   _ プチッとなhappy01

恋しいかた..→         にほんブログ村 サラリーマン日記ブログ 恋するサラリーマンへおして みて
                          にほんブログ村

 

 

                

   

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011年5月16日 (月)

光合成

        Ketu_2

[2011/05/05] 

                                          ひかりはそれをうつしだし

                                            それは闇に浸蝕されてゆく・・

                                  相対性理論

                          それは 闇のなかでも存在し

                          あらたなひかりをまちつづけている

                          だれの瞳にもとまらずに

                          ひっそり、 ただ、ただ、存在している

                なにもみえない真っ暗闇で ずっと、そっと耳を澄ましてみる

                   「くらくないかい、そんなところにひとりぽっちで......」

                   とんがった耳より まーるい心ん中に響いた。

                          かすかなひかりが僕をてらしてくれた。

 

                                       栗食う?

                               ↓ ↓

                            

                                        

                                                         

                                                                        ↑プチッと_ _ _よろぴこ_/\○_   _ プチッとな↓happy01

                                                          恋しいかた→ブログランキング・にほんブログ村へ←おして みて
                           

                         

| | コメント (0) | トラックバック (0)